今回は、私が初めてビンディングシューズを履いてアワイチに挑戦した体験を紹介したいと思います。
当時の私は今まで長距離は「しまなみ海道往復」と「ツールド東讃(約103kmのイベント)」しか走ったことがない、ごく普通の初心者です。
2024年のうちに一度は挑戦しておきたかったので、寒空の下2024年12月30日 朝6時36分に岩屋港からスタートしました。
アワイチとは?
知っている人もいると思いますが、アワイチとは兵庫県の淡路島を自転車で一周するサイクリングコースのことです。初心者の人も含め一度は挑戦したいと思うことがある人気のルートだと思います。
距離:約150km(ショートカットコースはもう少し短い)
出発地:岩屋港(2025年4月に駐車場が新しくなっています)
所要時間:8〜10時間
準備したもの
電動空気入れ:PANP
補給食:
・羊羹3個(結果的に持って行き過ぎた…)
・アミノバイタルパーフェクトエネルギーゼリー(130g) 3個
・アミノバイタル プロ(顆粒タイプ) 2本
・塩タブレット 3個
・水 500ml 2本
・アミノバイタル GOLD(顆粒タイプ) 1本 ※ゴール後に飲みました
今回は初めて150kmに挑戦するので「とにかく多めに」と準備したのですが、実際には多めに持って行き過ぎました。
残り30kmの時点で、ゼリーと羊羹が1個余っていて、念の為補給したもののゴールしてからもお腹いっぱいの状態でした。
道中にコンビニや道の駅があるのでそこで補給するのもありかなと思いました。
※ただしアミノ酸などのサプリは自分が持って行きたいものを準備していたほうがいいと思います。
ちなみに服装ですが、特に自転車用のウェアは持っておらずウィンドブレーカーの上下で走ってきました。そのため裾の部分はギアに巻き込まれないようにバンドを巻いて走っています。
実際に走ってみて
岩屋港〜立川水仙郷の坂を下りるまで(約55km)
特徴は30km地点までは街中を走るため、車との距離には要注意です。休憩したい時などは街中のためコンビニなどが各所にあるのでペース配分しやすいですね。
私は10kmごとに休憩を行いました。特におすすめなのは、「ファミリーマート サントピアマリーナ店」です。補給食や飲料水の確認を行いました。一つ目の坂までおおよそ残り8km地点なのでしっかりと準備を行います。
坂までは多少のアップダウンはあるものの基本的には平坦で走りやすいです。
第一の坂:初心者泣かせの壁
そしていよいよ一つ目の難関を迎えます。この坂のイメージを一言で表現すると「まだ登るんかい!!」と言いたくなる区間です。最初はしばらく登るのですが、山頂っぽいところから一度下るところがあります。そこから何度か登ったり下ったり…。果たしていつまで登るのかと。初見だと下りでホッとした時にまた登りが来るので非常にしんどいです。なので、事前にGoogle Mapなどでどこまでが登りなのか調べておくと良いかもですね。
南淡路水仙ライン〜道の駅 福良まで(約25km) スタートから80km
個人的には、この区間がアワイチ最難関だと思いました。
距離は短いですがこの区間には難関の坂が2つ、平坦の強烈な向かい風のコンボがあります。
まずは、南淡路水仙ラインの海岸線沿い区間ですが、非常に風が強いです。
坂が終わったのでホッとしたのも束の間、平坦ですがペース配分が難しいです。
車自体は少ないので非常に走りやすく、そして左側にはひたすら海岸線で絶景です!!
60km地点の看板あたりが少しひらけているので休憩しやすいポイントです。

今回は通り過ぎましたが、土生港には自販機があるので水分を追加することができます。
第二の坂:気合いで乗り越える壁
緩やかな登り→下り→急勾配です。坂の手前がカーブのため、下りの勢いが使えない上に道が狭いため車が通るタイミングでペースを維持するのが難しくかなり体力を消費します。
坂の先には「世界一コーラ」というところがありそこには自販機があるので坂の後の休憩ができます。そこからしばらくは下りと平坦です。ここではひたすら次の坂に向けて足を溜めておきましょう。
第三の坂:体力とメンタルに堪える最大の壁
スタートから75km地点の少し手前から坂が始まります。二つの葛折を超えたあたりに75km看板がありますがそこからさらに登りが続きます。そこを登りきれば「道の駅 福良」まで下りと平坦です。道の駅では案内のところでアワイチステッカーがもらえます。食堂もあり昼食も取れますが今回は水分を追加して「道の駅 うずしお in うずまちテラス」を目指しました。
道の駅 福良〜道の駅 うずしお in うずまちテラス(約5km)スタートから85km
実際に80km看板があるのは「道の駅 福良」を通過してもう少し行ったところです。そこからすぐに最後の勾配きつい坂に向かいます。
第四の坂:我慢の壁
ここまで3つの坂を超えてきているのでかなりきついです。ですが、坂の入り口は以外は急勾配が少なくひたすら地味なアップダウンを続くのでペースをあげ過ぎずにひたすら軽いギアで耐えます。それを乗り切れば「道の駅 うずしお in うずまちテラス」です。淡路島バーガーなどのご当地グルメと大鳴門橋を一望できます。残り距離は半分もないですがここでしっかりと休憩をとります。

道の駅 うずしお in うずまちテラス 〜 岩屋港(約65km)ゴール地点へ
アワイチは中盤部分に難所が集められているため、基本的にはここからはラストスパートという感じです。道の駅を出発してしばらくは坂道がまだ続きますが、「淡路島南IC」付近から下りが続きます。この下りの途中に100km地点の看板があるので気分が上がります。下りきると後は平坦と少し丘があるだけのコースですが、体力的にもだいぶ疲れてきていて、さらに左側にコンビニが少ないのでコンビニを発見する都度、休憩をしたほうが良いかもしれません。私は補給食はあまっていたので水分のみ補給しました。冬場のため日没が早く時間に余裕がなかったので寄ってないですが、西側の後半にはカフェが並んでいるので時間に余裕があったら寄ってみてもいいかもしれません。明石海峡大橋までは意外と距離が遠く残り1.5kmあたりにあるので、橋が見えるまでは徐々に気分が下がり始めますが右側には風車が並んでいる景色を見ることができ、これもまたいい眺めなので後半30kmあたりでも頑張れます。
明石海峡大橋の下の道の駅までこれば疲れは吹き飛びますし、まだゴールしてないですがすごい達成感が溢れてきます。私はそこで最後の水分補給を行い岩屋港へ向かい完走しました。


まとめ
初心者が初のビンディングでアワイチに挑戦したことについて紹介してきました。
結論、「初心者でもアワイチは完走できる!!」そして、その達成会は想像以上です。
アワイチは正直体力的にも精神的にもとてもきついコースです。ですが、自然の風景を見るたびに気分は上がりますし、すごくストレス発散になります。また、「アワイチを1日で走れた!!」というのは初心者にとってはすごい達成感を得られると共にサイクリングに対する自信がすごくつきます。
実際に私は2025年7月22日に再度アワイチに挑戦しました。
初のビンディングについて
ここまでビンディングについて話していなかったのでここでまとめます。
サイクリング初心者にとってのビンディングは楽に走れる代わりに「立ちゴケしたらどうしよう」、「外したい時に外れなかったらどうしよう」という不安があると思います。
私もそう言った不安があったのでSPDのタイプを購入しました。意外と外すのは簡単でよほど強く締めていないと外れないということはないと思います。むしろ、つけるほうが引っ掛ける位置がわからず慌てたタイミングがありました。また、調整せずに出発したため1つ目の坂で引くときに思いきり力をかけるとシューズが外れこけそうになったので皆さんはある程度調整してから出発してください。
最後になりますが、ビンディングシューズに対しての結論はもう少し早くから使ってたらよかったと思えたので、購入を迷っている方がいたらまずはSPDから試してみてもらえたらと思います。
この記事が、アワイチ挑戦やビンディングシューズ購入の参考になれば幸いです。