はじめに、サイクリング初心者が一番気になるところは、体力や時間的に完走できるかどうかだと思います。体力や時間に余裕がなくなると景色を見る余裕もなくなるので、まずそこが気になる方は、「アワイチで気をつけたいポイント」と「補給スポット一覧」を見ていただくと参考になると思います。
アワイチ基本情報
淡路島を時計回りに自転車で一周する「アワイチ」の基本情報です。
・距離:約150km
・獲得標高:約1200m
・所要時間の目安:10時間 (時速20km/h程度で8時間走行+2時間休憩を想定)
スケジュールの例(岩屋港スタート)
・出発:6時30分
・到着:16時30分
朝早く出発することで、無理なく日没までに完走できる可能性が上がります。
スタート地点一覧
北側スタート:岩屋港
東側スタート:洲本バスセンター
南側スタート:南あわじ市サイクルステーション
おすすめのルート
アワイチを走るなら「岩屋港スタート」で時計回りがおすすめ!
✅メリット
・アワイチのスタート・ゴールのモニュメントがある
→ゴールした時の達成感、写真映えし思い出になる
・中盤に難関の坂を通過する
→序盤〜中盤に難所を越えるため体力があるうちに通過でき、
後半は平坦なので体力的にも気持ち的にも楽に走れる
・アワイチ用の看板が時計回りで設置されている
→案内板がある安心して走れる
⚠️デメリット
・四国側からアクセスする場合は島を一旦縦断してからのスタートになる
→朝早く出発する必要がある
今回は「岩屋港」からのスタートについて紹介しました。
今後、他のスタート地点から挑戦した際は改めて情報発信できればと思います。
一周のマイマップ作成
標識マップ追加
距離看板一覧
わかる範囲でGoogleMapを貼っておきます。
30km
45km
50km
55km
60km
70km
75km
80km
坂の入り口一覧
1つ目
2つ目
3つ目
4つ目
絶景ポイント
私が実際に走って「これはぜひ立ち止まって見てほしい」と感じた、アワイチのおすすめ絶景スポットを3つご紹介します!
1.南淡路仙水ライン 思わず立ち止まる絶景海岸線
立川水仙郷の山を下ったあたりから土生港までは、海岸線が続く絶景ポイントです。
私は2回アワイチに挑戦しましたが、55km地点と60km地点では景色をゆっくり眺めたくなり思わず立ち止まってしまいました。
海を眺めながらの休憩は、心がスッと軽くなり、とてもリフレッシュされます。

2.道の駅うずしお(うずまちテラス) 難所の先の絶景
鳴門大橋が一望できます。
ご当地グルメの「淡路島バーガー」が販売されていて、絶景とグルメを同時に楽しめます。
残り時間を気にすることを忘れてついついゆっくり休憩してしまいます。

3.道の駅 あわじ ゴール目前に見える絶景と達成感
ゴール目前、明石海峡大橋を橋の下から一望できるスポットです。
対岸の明石〜神戸方面の街並みも一望でき、まだゴールはしてないですがここで「アワイチ 走り切ったなぁ」という実感が湧いてきます。
私は毎回ここで眺めに休憩し、気持ちを整えてからゴールへ向かっています。
※ただし船の時間がある方は、うっかりゆっくりしすぎに要注意です笑

2回目挑戦した際に東側ルートの風車が見える山側の景色も印象に残りました。
この時は、体力に余裕がなくゆっくり景色を楽しめなかったので、次回景色を楽しみながら走れたら、改めて情報発信していきます!
アワイチで気をつけたいポイント
アワイチを快適・安全に楽しむために、初心者が特に気をつけたいポイントをいくつかご紹介します。
1.ペース配分に注意
淡路島の南側(おおよそ30km〜90km地点)に、すべての難所といわれている坂が集中しています。
4つの坂までの平坦区間は走りやすくペースを上げたくなりますが、ここで体力を使いすぎると、中盤の登りでどんどんキツくなってきます。
挑戦前に「20〜30km走っても脚に負荷がかからないペース」を把握しておきましょう。
また、「10km走ったら休憩する」、「30分走ったら休憩する」など、自分なりのルールを事前に決めとおくと、無理なく走ることができます。
実際に私は1回目の挑戦では、「平坦は20km/hをキープ」、「30分または10kmごとに休憩」という計画で走ったところあまり疲れることなく完走できました。
しかし、2回目の、「前回走れたから今回もいけるだろう」という油断から平坦区間でペースアップ。
2つ目の坂は問題なく越すことができましたが、その後、脚が攣りそうな兆候が出て、3つ目の坂の途中で脚が攣り、10分ぐらい動けなくなりました。
幸い平坦区間はなんと走れたので、きつい坂は押して歩くことでなんとか完走できました。
無理なペース配分がどれだけ後半に影響するか、身をもって実感できました。また、1回目は12月、2回目は7月ということもあり季節を考慮できていなかったのも原因だと思います。
ポイントまとめ
「自分のペースを把握する」「休憩ルールを決める」といったことは、初心者だからこそ特に大切です。
2.交通量
交通量も走行に大きく影響するポイントです。
まず、スタートから30kmまでは街中を走る区間です。時間帯によっては、通学・通勤の車や自転車が多くなるため、十分に注意しましょう。
最初の坂である「立川水仙郷」付近から「うずまちテラス」までは、比較的交通量が少なく走りやすいです。
ただし、「灘ターミナルセンター」を越えて始まる2つ目の坂は、道が狭く、坂道でバランスを崩しやすいため、交通量が少なくても注意が必要です。
島の西側に差し掛かると、徐々に交通量が増えてきます。
私が走った時は、100km地点の看板を過ぎたあたりから、車が増えてきた印象です。
特に120km看板手前からは、道幅が狭く、交通量も増えて走りにくかったです。それが「道の駅 あわじ」付近まで続いていたので注意が必要です。
後半は疲労も溜まって集中力が落ちてきます。時間も気になって焦る場面もあるかもしれませんが、だからこそより一層注意しながら走ることが大切です。
補給スポット一覧
アワイチはおおよそ150kmの長距離にもかかわらず、コースの途中にコンビニや自販機が少ない区間があります。
特に夏場は水分補給のタイミングがとても重要です。
「喉が渇いた」と思ってから水分を買おうとしてもすぐに手に入らない場所もあります。
基本的には「買えるときに買う・飲めるときに飲む」ようにしましょう。
冬はあまり気にならなかった方も、夏は特に注意が必要です。
後半は左側(海側)にコンビニが少なくなるため、通過せずに立ち寄りましょう。
1.ファミリーマート サントピアマリーナ店
最初の坂「立川水仙郷」までに寄ることができる最後のコンビニです。
パラソル付きテーブルやサイクルラックもあり、しっかりと休憩できます。
これから難所の坂を4つ越えていくので水分だけでなく補給食などでエネルギーも摂っておきましょう。
2.灘ターミナル
2つ目の坂の手前にある自販機ポイントです。
水分に余裕があれば、坂を越えた先(世界一コーラ)の自販機で休憩するのも良いと思います。
3.世界一コーラ
2つ目の坂を登りきったところにある自販機ポイントです。
この後、3つ目の坂が始まるので、ここでの水分とエネルギーの補給が大切です。
4.道の駅 福良(休憩必須)
3つ目の坂を下るとすぐにあります。
食事、自販機、トイレ、サイクルラック完備の休憩スポットです。
水分補給だけでなく、補給食でのエネルギー補給やここで昼食を取るのも一つです。
✅アワイチステッカーはここでももらえます!
観光案内の職員さんに声をかけるとステッカーをもらうことができ、
年度ごとの色の違いが楽しめます。

5.道の駅うずしおinうずまちテラス
最後の難所、4つ目の坂を越えたところにあります。
眺めがよく鳴門大橋を上から見ることができ四国側が一望できます。
景色を見ながら昼食を取ったり、補給食を摂って後半に備えましょう。
6.ローソン 慶野松原店
この先、左側(海側)にしばらくコンビニがありません。
※反対車線側には何箇所かあります。
水分が減っていたらここで必ず補給をしましょう。
軽くストレッチもおすすめです。
7.ローソン 一宮町郡家店
反対車線側ですが、信号が目の前にあるため、比較的立ち寄りやすいコンビニです。ここから先は「道の駅 あわじ」まで休憩しやすいところがありません。
※反対車線側にはこの後もコンビニがいくつかあります。
心配な方は立ち寄っておくと安心です。
8.道の駅 あわじ
明石海峡大橋を一望できるスポット。
達成感に油断せず、ゴール後の移動も見越してしっかり補給をしましょう。
私の場合は、車で四国方面に帰るため、ここで水分補給と補給食を摂っています。
準備している補給食
アワイチは長距離(おおよそ150km)かつコンビニが少ない区間もあるため、補給食の準備が大切です。
特に夏場はカロリーだけでなく塩分補給なども意識しましょう。
実際に持って行った補給食
・アミノバイタル
-パーフェクトエネルギー
-アミノショット(夏のみ)
-PRO(冬のみ)
-GOLD(運動後)
・ようかん(冬のみ)
・カロリーメイト(冬のみ)
・塩タブレット
・塩キャラメル
休憩ポイントでの補給
・コンビニで買ったもの
-アイス
-スポーツドリンク
-炭酸飲料
・アミノバイタルの摂取タイミング
-1時間ごとに摂取
-昼食を挟む場合は2時間空けます
体力の消耗を感じる前に、補給しておくのがポイントです。
初心者へのアドバイス
・現地で買えないものを準備し、荷物は最小限に
・事前にいろいろ試して、自分に合った補給食を探しておく
・小分けになって、摂取量を調整できるものを選ぶ
まとめ アワイチを楽しむための準備
アワイチ(淡路島一周)は、おおよそ150kmのロングライドでありながら、海・山・橋の絶景やご当地グルメを楽しめるコースです。
完走したときの達成感は格別で、特に初心者には次のライドへの自信につながるはずです。
しかし、長距離のため初心者にはハードルが高く感じる部分も多いです。
だからこそ、以下ポイントを参考に、安全で楽しく完走を目指しましょう。
・スタート地点やルートを事前に計画しておく
・計画より大幅に時間がかかっている場合は、無理せずショートカットコースに変更
・絶景ポイントでは景色を楽しみながらしっかり休憩
・補給食・水分・塩分補給はこまめに行う
・疲れが出やすい後半ほど、焦らず慎重に走る
・最初は涼しい時期を選ぶ
私自身も、冬・夏の異なる季節にアワイチを走ってみて、「事前準備の大切さ」・「ペース管理」の重要さを改めて感じました。
時間に余裕を持って、島をじっくり満喫したい方は、1泊するのもありだと思います。
ぜひ、安全第一で、自分のペースで、淡路島の絶景、グルメを楽しんでください!
この記事が、アワイチ挑戦の一歩を後押しできれば幸いです。
🚴初めてのビンディングでアワイチに挑戦した感想も記事にしています。ぜひご覧ください。
初のビンディングでアワイチに挑戦