真夏のアワイチを走ってみて
結論から言うと「真夏のアワイチは、暑さとの戦い。」、一言で表すと「初心者は覚悟して挑む必要がある」でした。今回はアワイチ2回目の挑戦。前回は冬場だったため、夏の暑さの厳しさがわかっていませんでした。結果として、暑さ対策が不十分、日陰がほとんどないコースに大へん苦戦しました。
今回なぜ走ってみたかったかというと、自分の走りが向上しているか試したかったからです。冬場に走ったときは風がすごく強く、なかなか進まなかったため「夏場ならもっと速く走れるだろう」と思い挑戦しました。ところが実際は、暑さで体力を奪われ、想像以上に厳しいライドになりました。
結果的には、なんとかゴールできました。途中、足がつって自転車を押しながら歩く場面もありました。それでも完走できたときの達成感は、「また走りに来たい」と思わせるほど格別でした。
今後は春や秋にも挑戦して、時期ごとの違いを確かめたいと思っています。
次の章からは、真夏のアワイチの過酷さや苦闘ポイント、その中でも楽しめた瞬間を順に紹介します。これから挑戦してみたい初心者の方にとって、少しでも役立つヒントになれば嬉しいです。
コースの概要のみを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
アワイチ完全ガイド|初心者〜中級者向けルート・休憩ポイント・注意点を徹底解説!
冬場のライドについても記事にしているので興味がある方はご覧ください。
初のビンディングでアワイチに挑戦
ライド概要
距離 | 約150km |
時間 | 8時間20分 |
獲得標高 | 約1100m |

夏のアワイチが厳しかった理由
夏のアワイチが厳しかった一番の理由は、とにかく「日差しと暑さ」です。コースは海岸線を走る区間が長く、ほとんど日陰がありません。山間部ですら、日差しにさらされる区間が多く、体力がじわじわ削られます。
実際に走っていて感じたのは、「汗がすぐ乾くため、体力が削られていることに気づきにくい」ことです。坂を2つ越えたあたりで、足がつりそうな予兆はあったものの、休憩するとすぐに回復しました。その油断から平坦でペースを上げた瞬間に一気に疲労が限界をむかえ足がつりました。その後も治ってはつるを繰り返し、3つ目の坂の途中でつったときは「タクシーを呼んで撤退するか」と悩むぐらい厳しかったです。
当初は、「30分ごと、または10kmごとに休憩する」と決めていましたが、序盤は疲れも感じなかったため、休憩を飛ばしてしまい、それが後半に響きました。
さらに、コンビニや自販機の間隔が思った以上に遠く、補給のタイミングを逃すと休憩すらできません。冬場だと水分補給の量が少なくなるため、初回ライドでは気づけませんでした。
「冬は風との戦い、夏は暑さとの戦い」と言うのが、2回走ってみての感想です。初心者の方が夏場に挑戦する場合は、次の3つが欠かせないと強く思いました
・暑さ対策をしっかり行う
・補給ポイントの計画しておく
・体力に余裕があってもしっかり休憩する。
この3点を意識しておくと、夏場でもアワイチが安全に楽しめると思います。
気をつけたいポイント
ロードバイク初心者が真夏のアワイチを走るときに、実際に役立った対策と、次回の改善点をまとめてみました。
チェックリストとして使ってみてください。
✅今回気をつけたこと
・早朝出発
朝7時にはスタート。気温が上がる前に距離を稼ぎ、日没までの時間に余裕を作るのがポイント。
・補給食を準備
アミノ酸ゼリー・塩キャラメルを持参。
今回足をつってしまったので、「もう少し量を用意しておけば良かった」と思いました

・心拍数を確認
スマートウォッチでチェックしながら走行。無理していないかを把握。
・日焼け対策
日焼け止めは長時間のライドでは必須。顔、首、腕、脚にしっかり塗っておく。
※汗をかいているので、塗り直しも忘れずに
・時間配分を意識
ゴール時間を逆算して、余裕を持ったペースで走る。
✅次回改善したいこと
・休憩を省いて走り続ける
「まだ大丈夫」と思っても、余裕があるうちに必ず休憩を。
体力が切れてからでは回復が追いつかない。
・ドリンク切れになる
ペットボトルを飲み切る前に、コンビニや自販機で休憩、補充を。
常に「1本予備」と意識しておくと安心。
・足がつりそうな予兆を見逃さない
違和感があればすぐに休憩とストレッチ。治っても再発しやすいのでペースダウン。
今回の休憩・補給ポイント
長時間休まずに走ってしまうと、後半に体力切れや足のつりにつながります。
実際に私も失敗したので、ポイントごとにしっかり休憩をとりながら進みましょう。
結果的に、「適度な休憩をとったほうが早くゴールできる」こともあると思います。
🚲ファミリーマート サントピアマリーナ店
・立川水仙郷に入る前の最後の休憩ポイント
・サイクルラック、パラソル付きテーブルあり
・水分・補給食の補充が必須
✅ここで「水分+補給食をストック」しておきましょう
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🚲灘ターミナルセンター (沼島汽船)
・すぐ先に「2つ目の坂」あり
・自販機・日陰あり
✅少しでもオーバーヒートだと思ったら、ここでクールダウン
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🚲世界一コーラ
・2つ目の坂を登った先にあり
・次の坂まで10kmないので、ここでしっかり補給
✅水分チェックと補給食でエネルギーチャージ
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🚲道の駅 福良
・3つ目の坂を下った直後にある
・サイクルラック・食堂・自販機・トイレあり
・今回私は足がつって動けなくなり、ここで昼食休憩しました
✅ 坂の後は疲労が溜まるので「体調が怪しいと思ったら必ず休憩」
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🚲 道の駅 うずしお
4つ目の坂の頂上付近
食堂・サイクルラック・トイレあり
名物:淡路島バーガー、景色:鳴門大橋
✅ 食べ過ぎ注意(笑)、景色を楽しみながらリフレッシュ
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🚲 ローソン 慶野松原店
左手にあるので立ち寄りやすい
残り3分の1地点(あと約50km)
アイスや飲料補充に最適
✅ここでしっかり冷却・補給して「最後の区間」に備えましょう
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🚲 道の駅 あわじ
ゴール手前のラスト休憩スポット
帰路の前にしっかり休憩をとるのがおすすめ
明石海峡大橋の絶景あり
✅達成感を味わいつつ、帰りの体力も考えて休憩
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それでも良かった夏のアワイチポイント
ここまで夏のアワイチの厳しさ、気をつけるポイントを解説してきました。それでも「走ってよかった!」と思える瞬間がたくさんありました。ここでは、夏のアワイチだからこそ感じられた良かったポイントを紹介します。
とにかく海が青い🏝️
夏の海は青さが冬とは違います。特に私がお気に入りの風景は立川水仙郷を越えた後の海岸線。果てしなく広がる青い海、対岸に見える陸地や小さな島々、背後には緑の木々、頭上には白い雲。まるで学生時代の夏休みを思い出させる景色で、本当に息抜きになります。

真夏でも走り切れた🚵
「一番厳しい夏場に走り切れた」と言うのはとでも自信になります。
走っている時には「もうアワイチはいいかな」と思うこともありますが、最後に「道の駅あわじ」から明石海峡大橋を眺めたときの達成感は本当に格別。気がつけば「次はいつ走ろうかな」と思ってしまいます。

ジュースとアイスが美味しい🍦
3つ目の坂を越えると、「道の駅 福良」、4つ目の坂を越えると「道の駅 うずしお」に到着します。
どちらもご飯やグルメが楽しめますが、夏場はとにかく冷たいジュースとアイスがご褒美。体に染み渡る美味しさで、走り続ける元気をもらえました。

まとめ
「真夏のアワイチ」は、初心者とって正直すごくハードルが高いです。
冬場は登りで止まらずに走れた私も、今回は何度か立ち止まってしまいました。
ですが、坂で自転車を押してでもゴールした時の達成感は十分に味わえます。
これから挑戦する方には、まずは「涼しい時期」をおすすめします。
ただし「夏にしか時間が取れない」という場合もあると思います。
そんな時は、しっかりと準備して「無理せず安全第一」で挑戦してみてください。
特に夏場は、「早め・こまめな休憩が結果的に時間短縮につながることがある」ということを意識してください。
最後に、真夏のアワイチを走るときのポイントを改めてまとめます。
✅しっかりと計画を立てておく
✅早朝スタートで時間に余裕を持つ
✅疲れる前に休憩をとる
✅休憩ポイントを決めておく
✅きついと思ったら無理せずショートカットコースを選ぶ
✅時期が選べるなら涼しい時期に一度走っておく
安全に走り切れれば、夏のアワイチは「青い海と達成感」が最高の思い出になります。ぜひ自分のペースで楽しんでください!