はじめに
小豆島一周(通称:マメイチ)は、瀬戸内海の絶景やご当地グルメを楽しみながら走れる、人気のサイクリングコースです。
距離は約112km。海沿いの道が多く景色は抜群ですが、アップダウンはアワイチ(淡路島一周)よりも多く、サイクリング初心者にとっては大きな挑戦になります。
特に夏は気温が高く、日差しを遮る区間が少ないため体力の消耗が激しく、難易度はさらに上がります。十分な水分補給や休憩を意識しないと、走り切れない可能性もあります。
それでも、走り切ったときに得られる達成感は格別で、「挑戦してよかった!」と思えるはずです。
この記事では、サイクリング初心者の目線で「夏のマメイチに挑戦する前に知っておきたいポイント」 をまとめました。
ルートの特徴や準備すべき装備、走行中に気をつけたいことなどを紹介します。これからマメイチに挑戦してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
次の走行記録は、2025年8月1日に走った時の記録です。

マメイチ(小豆島一周)とは
小豆島一周(マメイチ)の距離は約112kmで、累積獲得標高はおよそ1500m。海沿いの道が多く、瀬戸内海の絶景を楽しみながら走れるのが魅力です。
また、島の南側には、ご当地グルメやデザートを楽しめるお店が多いので、グルメライドにもおすすめです。
しかし、アップダウンが多く、短い坂が繰り返し出てくるため、初心者にとっては体力的にチャレンジになります。アワイチと比べても、最後まで坂道が続くのが特徴で、「ここさえ乗り越えれば」という油断ができません。
コースの特徴
🏝️海沿いの絶景:海岸線沿いの道からは、青い海と島々の景色が広がります。
🏝️アップダウンが多い:累積獲得標高約1500m。短い坂が何度も現れるため、ペース配分や休憩タイミングが重要です。
🏝️グルメスポットが点在:醤油蔵や生そうめん、あなご丼、島鱧天丼、ジェラートなど、休憩がてら立ち寄れる場所があります。
🏝️日差しを遮る場所が少ない:夏は特に暑さ対策が必要です。
🏝️野生動物に注意:島内には猿や猪などの野生動物が出没することがあります
初心者向けの難易度目安
🚵距離112km+累積獲得標高1500m=「初心者には少しハード」
🚵体力に自信がない場合は、休憩ポイントやルート短縮も検討すると安心です。
🚵走行時間は休憩を含めて6〜8時間ほどが目安になります。
装備と持ち物リスト(初心者むけ)
小豆島一周を安全・快適に走るための基本的な持ち物をまとめました。
特別な装備は必要ありませんが、最低限の準備をしておくと安心です。
🚲自転車関連
・ロードバイク(空気圧やブレーキなどを事前点検)
→私は長距離ライド前後にショップで点検をしてもらっています。
・ヘルメット(必須)
・サングラス(夏場は特に日差しがきついです)
・グローブ
・前後ライト
🛠️工具類
・携帯ポンプ
・輪行バック
→初心者なので「直すより、リタイアできる準備」を優先しています。
🥤補給・水分
・ボトル2本
→常に1本は未開封があるように用意
・補給食
-ゼリー(アミノバイタル パーフェクトエネルギー3本)
-塩タブレット、塩キャラメル
・その他
-モバイルバッテリー(スマホのナビ・写真用に)
-日焼け止め(夏場は必須)
当日のライド体験(初心者目線)
北側区間(出発〜約30km)
ライドは土庄港からスタート。北側区間は比較的平坦が続きます。海沿いの景色を楽しみながら走れるのが特徴です。
早朝にスタートすると、夏の暑さを避けつつ快適にスタートできます。
私は、6:25発(高松港)〜7:20着(土庄港)でスタートしました。
最新の時刻情報は小豆島フェリーのサイトでご確認ください。
👉小豆島フェリー公式サイト
👉次に北側区間ルート(Google Map)
景色とコース
🛣️海沿いを走ることが多く、青い海と港町の景色が続きます。
🛣️平坦な区間が多いため、初心者でもペースを維持しやすいです。
🛣️アップダウンは少ないものの、丘のようなものはいくつかあります。
休憩と補給
✅コンビニなどは少ないため「道の駅 大坂城残石記念公園」では、水分と補給食の確認を。(サイクルラック、自販機、トイレ、売店あり)
✅車の台数は少ないので、少し息が上がったと思ったら、開けた場所で水分補給を。
初心者目線のポイント
⚠️ペース管理:スタート直後は体力があり、コースも走りやすいですが、ペースをあげすぎないように。
⚠️休憩の撮り方:いくつか丘はあるので、少しでも息が上がったら、休憩してペースを整えましょう。
東側区間(約30km〜約52km)
北側の平坦区間を抜けると、東側は一気にコースが変わります。海沿いを走りながらもアップダウンが繰り返され、初心者にとって最初の難所と言えるエリアです。
👉次に東側区間ルート(Google Map)
景色とコース
🛣️東側は「小さな峠」が続きます。下っては登りを繰り返すため、足に疲労が溜まりやすい区間です。
🛣️海が見える景色は綺麗ですが、速度が上がらずバランスのとりづらい登りで、道幅が狭くなるところがあるので注意が必要です。
🛣️展望台や港などところどころ休憩ポイントがあるので、都度水分やエネルギーを補給しましょう。
休憩と補給
✅福田港には複数自販機があるため、自分に合った水分が購入しやすいです。
ここで水分をしっかり購入しておきましょう。
👉福田港の場所(Google MAP)
✅福田海岸は2つ目の坂の頂上にあります。景色も良いので、福田港で休んですぐですが、景色を眺めながら休憩しましょう。
👉福田海岸の場所(Google MAP)
✅Google Mapに名前は登録されていませんがここにも展望台があります。
道の右側にサイクルラックもあります。
体力に余裕があってもここでもしっかり休憩をとりましょう。
東側の終盤は本当に体力を使います。
👉展望台の場所(Google MAP)
✅天狗岩丁場には自販機とトイレがあります。必要があれば休憩をとりましょう。
水分も減っていれば追加購入を忘れずに。
👉天狗岩丁場(Google MAP)
✅南風台と呼ばれる広場があります。開けているので、景色を見ながら少し休憩をしましょう。ここの坂を下ればおすすめの昼食ポイントがあるため、体力に余裕があればそのまま進むのもありです。
👉南風台(Google MAP)
✅🍚「食事処うめもと」は昼食におすすめです。サイクルラック、自販機ありです。このあとさらに厳しいアップダウンが続きます。そのために、エネルギー補給と休憩を兼ねて食事を摂るのがおすすめです。私は今回、「鱧天丼」を食べました。
ここから先は、おすすめの休憩ポイントもなく、自販機もなかったと思いますので、水分の確認は確実にしてください。
👉食事処うめもと(Google MAP)
初心者目線のポイント
⚠️ペース管理:なるべく軽いギアでゆっくり進みましょう。開けているところではしっかり都度休憩が非常に大切。特に次のマップの区間は、厳しい坂が続きます。
👉(Google Map)
この区間は休憩ならここというところがないため息が上がる前になるべく休憩しましょう。
⚠️補給のタイミング:ペース管理と内容が重複しますが、後半の厳しい坂に向けて「体力が余裕だな」と思ってもしっかり休憩。
南側区間(約52km〜約95km)
東側のアップダウンを抜けると、多少のアップダウンはありながらも、一旦平坦が続きます。南側終盤には「マメイチ最大の山場」とも言えるアップダウンが待っています。ここをどう走るかが完走のカギとなります。南側のスタートは、区切りよく大角鼻灯台からとして紹介していきます。
👉次に南側区間のルート(Google Map)
景色とコース
🛣️大角華灯台〜坂手港までは、緩やかなアップダウンが続きます。その後「二十四の瞳映画村」方面を往復し、オリーブ園までは、走りやすい平坦区間が続きます。
🛣️おすすめの景色は、オリーブ園〜地蔵崎灯台入り口までの区間。アップダウンはあるものの、最高の海沿いの景色です。瀬戸内海の青い海と遠くには志度も眺められ、「これぞ島ライドの醍醐味」という景色です。

👉おすすめの景色(Google Map)
🛣️地蔵崎灯台入り口を越えるといよいよ最後の難所が始まります。
「道の駅 小豆島ふるさと村」まではアップダウンの連続です。この約13kmは本当に精神的にも体力的にもかなり削られます。気持ちを切らさず、ゆっくり進めば乗り越えられます。
👉勾配マップ(Google Map)
休憩と補給
✅南側中盤の街中は、コンビニや道の駅など休める箇所がいくつもあるので休憩と補給をしっかりと。
✅おすすめは「MINORI GELATO」。種類豊富なジェラートがあります。エネルギー補給とクールダウンが同時にできます。サイクルラック、自販機、少し離れていますが草壁港にトイレもあります。
👉MINORI GELADO(Google Map)
初心者目線のポイント
⚠️平坦区間も飛ばさない:終盤の激しいアップダウンに備えて、平坦区間ではペースを落ち着かせて進みましょう。焦ってペースアップすると、地蔵崎灯台入り口以降で後悔します。
⚠️こまめな補給:坂に入ってからのバテは致命的。水分やエネルギーは「こまめに」補給しましょう。坂の途中は日陰が少ないため、足を止めても余計に体力を消耗します。
⚠️計画の確認:オリーブ園あたりですでに体力が限界に近ければショートカットコースを選びましょう。残り少しと思っても、すごく負荷の高いコースです。途中休憩できるところやリタイアできるところもないため、無理をしないことは大切です。
西側区間(約95km〜110km)
南側のアップダウンを終えると、いよいよゴールに向かう西側に入ります。基本は平坦ですが、小さなアップダウンも残っています。疲れもかなり溜まってきていると思うので、焦らず安全に、自分のペースで走りましょう。
👉次に西側区間のルート(Goolgle Map)
景色とコース
🛣️小豆島国際ホテルを越えると、海沿いの開けた景色が広がります。時間帯によっては、西海岸で夕陽を見ながら走るのも、この区間ならではのご褒美です。
🛣️観光スポット「エンジェルロード」の近くを通るので、時間がある方は寄り道もおすすめ。
補給と休憩
✅池田港:「ふるさと村」で休憩後、少し坂が続くため、疲れを感じる前に水分・エネルギー補給をしておきましょう。
✅土庄の街中:街中区間はコンビニなど休憩ポイントが多いので、残り少ない距離でも無理せず休むのが大切です。
初心者目線のポイント
⚠️自分のペースでゆっくりと:残りわずかで平坦が続くと、「早くゴールしたい」と思いがちですが、ペースアップは控えましょう。ゴール約2km手前には少し長めの登りが待っています。斜度はキツくありませんが、疲労のピーク時にはとても堪える区間です。
まとめ(初心者へのアドバイス)
小豆島一周ライドは距離こそ長めですが、景色もグルメも魅力が多く、初心者でも準備をすれば十分楽しめます。
私自身も、装備をしっかり整え、無理のないペースで走ったことで完走できました。
ただし、普段運動していない方は、まず涼しい時期のマメイチに挑戦してから夏場に走るのがおすすめです。私は週5ぐらいで運動をしていますが、それでも夏場のフルマメイチは体力がギリギリでした。
初心者の方に伝えたいポイントは次の3つです。
✅事前準備はしっかりと
自転車の点検や持ち物チェックをしておくだけで安心感が全く違います。
✅無理せず休憩をはさむこと
絶景ポイントや港町のカフェで休むのも楽しみのひとつ。走り切ることだけが目的ではありません。時間が厳しくなったらショートカットコースで楽しみましょう。
✅「安全にリタイアできる準備」もしておくこと
輪行バッグなどを持っておけば、精神的にも余裕を持って走れます。
私は初心者なので、パンク時は無理にタイヤを直すのではなく、タクシーを呼んでリタイアすると決めて走っています。
小豆島の海沿いを走る景色は本当に爽快で、特に「オリーブ園〜地蔵崎灯台入り口」の区間は印象に残っています。距離こそアワイチよりは短いですが、獲得標高はマメイチの方が多く、アワイチとは違った達成感が味わえます。
🏝️景色と達成感、そしてグルメ。この3つがあるからこそ「また走りたい」と思えるコース。今回食べた「島鱧天丼」は疲れた時に最高のご褒美です。小豆島ならではの魅力を感じられました。
初心者の方にもぜひ一度体験してほしいおすすめのコースです。
春にマメイチショートカットコースを走った記事はこちら
👉食べ過ぎ注意!マメイチショートカットコース